地球環境保全と天然ガス

なるほど! 天然ガスの豆知識

6.天然ガスの新たな可能性(3)

環境にやさしい「天然ガス自動車」

 天然ガスを燃料とする「天然ガス自動車」は、硫黄酸化物(SOx)や粒子状物質を排出せず、ガソリン車やディーゼル車に比べ、窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)の排出量も少ない環境負荷の小さい低公害車です。車種もバスやトラックから軽自動車まで幅広く、平成20年3月時点の普及台数は約3万4千台で、燃料を充填するスタンドも327ヵ所に設置されています。

 「天然ガス自動車」は、今後も急速な普及が見込まれており、平成10年9月に閣議決定された「石油代替エネルギーの供給目標」において、天然ガス自動車は平成22年に累計100万台の導入目標が示されています。また、天然ガス自動車と充填設備の普及促進を、補助制度や税制優遇を通して支援しています。

 このように、環境にやさしく燃焼性に優れた天然ガスは、21世紀の基幹エネルギーとして各方面で高い評価を受けており、家庭をはじめ工業・商業等の産業分野でも幅広く利用され、我が国を支える大きな力となっています。