地球環境保全と天然ガス
5.天然ガスの新たな可能性(2)
進化するガス冷暖房システム天然ガスを利用した冷房システムは夏季の電力不足を緩和し、国の「エネルギー負荷平準化政策」の一環として普及が促進されています。
1.ガス吸収冷温水機
水の気化熱を利用して冷房を行う「ガス吸収冷温水機」は、主にホテルや病院といったビル空調や地域冷暖房の大規模施設に利用され、フロンを使用せず水を冷媒としているので、環境にやさしい冷房システムとして注目されています。
ガスエンジンヒートポンプは、室外空気の熱エネルギーを冷媒で汲み上げ(蒸発)、室内で放出(凝縮)することで暖房し、逆に、室内の熱エネルギーを冷媒により汲み上げ室外で放出することで冷房を行っています。冷媒の気化潜熱及び蒸発潜熱で熱エネルギーの移動を行いますが、冷媒を圧縮するポンプの動力をガスエンジンで駆動するので、ガスエンジンヒートポンプ(GHP)と呼ばれています。マイコン制御によりエンジンの回転数をコントロール(インバータ効果)するので、省エネ・強力冷暖房といった優れた特長を持っており、主にオフィスや店舗などの中小規模施設で利用されています。 |
ガス冷暖房システムの普及状況
(社)日本ガス協会資料より