安心して安全に都市ガスを使えるために、
武陽ガスが行っている取り組み。
ポリエチレン管(以下「PE管」)は可とう性(柔軟に曲げることができる性質)があり、ガス管自体が地震による揺れや地盤変動の力を吸収する耐震性に大変優れたガス管です。実際に、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、またこの度の東日本大震災においても、地震による直接的な被害はほとんど見られず、 PE管の高い耐震性が改めて評価されました。
PE管は、昭和57年(1982)年にガス事業法で認可されて以来、耐食性や耐久性にも優れていることから全国で普及し、 この10年間で全国のPE管(低圧本支管)の累計延長は約25倍に増加しています。
当社では、PE管をはじめとする耐震性の高いガス管への入替えを計画的に進めております。入替えが必要な低圧本支管において、 現在約83%が完了しておりますが、今後も早急に進めてまいります。
腐食や地震に強いポリエチレン管
当社では、都市ガス導管において「ポリエチレン(PE)管」をはじめとする耐震ガス管への入替えを早急に進めておりますが、 一つの供給地区に対して導管を環状化し、両方向からガスを供給できるようにする「ガス導管網のループ化」も同時に進めております。
このようにガス供給の多重化をしておくことで、震災時に二次災害防止のため片側のガス供給を停止せざるを得ない場合にも、もう一方の導管を利用してガス供給を継続できるようになり、また平時においてもガスの安定供給を確保することができるようになります。
導管だけではなく、ガスの供給圧力を一定に調整するために地区ごと(62ヶ所)に設置している「ガス整圧器」についても、 順次耐震化工事を進めております。
また、供給圧力データは、保安電送システムにより常時供給センターにて集中監視されています。
さらに、万一の震災や供給支障、お客様からの緊急連絡に備え、365日24時間体制で保安要員が待機し、 緊急時には安全確保及び応急処置ができる体制をとっております。
大規模地震の発生を想定し、二次災害の防止やガス導管の復旧などの緊急時ガス復旧訓練を年に1回実施しています。
当社では、非常災害時の被害を最小限に抑えるため、より強固な保安体制を確立していくことがお客様への大切なサービスの一つであると考えております。