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野鳥の里「春夏秋冬」

第24話 高原のテノール「アオジ」

代表的な高原の鳥「アオジ」は、日本では北海道から本州中部以北で繁殖し、本州、四国、九州から、台湾、中国南部で越冬します。高原や山地の明るい林や藪を好みますが、冬には市街地の公園などでも見かけます。全長約16㎝とスズメと同程度の大きさのため、混同されてしまうことも多いようです。


野鳥の名前で「アオ」がつく場合は「緑色」を指すことが多いのですが、アオジは背中が地味な茶色が混じった緑色、のどから腹部にかけては明るい黄緑色をしています。これはオスメスほぼ同じですが、メスの顔には黄色のまゆ毛のような模様があります。


また、多くの野鳥は「地鳴き」と「さえずり」という全く異なる泣き声を使い分けています。「地鳴き」は、主に仲間同士のコミュニケーションや警戒、威嚇、ヒナを呼ぶ時など、通常の生活でオスメスを問わず使われます。一方、「さえずり」は繁殖期のオス特有のもので、縄張りの宣言やメスへのラブコールなど、美しい声であることが多いのです。アオジは「チッチッチッ」という地味な地鳴きと、「チョッチーチリチリチョー、チリリッチョリーチョ!」という複雑でよく通る美声を持っています。5月から7月にかけての繁殖期は、オスは縄張りの主張とメスへの求愛のため、枝先やこずえでにぎやかにさえずります。



アオジの特性

分 類
スズメ目ホオジロ科
全 長
16cm程度
特 徴
①背中は地味な茶色が混じった緑色、のどから腹部にかけては明るい黄緑色。
②高音の美声で「チョッチーチリチリチョー、チリリッチョリーチョ!」とさえずる。
生息地
高原や山地から市街地など
採 餌
昆虫類、草の種子など
アオジ

繁殖期のアオジ(オス)
写真提供:(財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様


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