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野鳥の里「春夏秋冬」

第9話 日の出町の鳥「ウグイス」

「ホーホケキョ!」の鳴き声で春を告げるウグイス。「ホー」は吸う息で、「ホケキョ!」は吐く息。ウグイスは、コマドリ、オオルリと並び、森の三大テノールともいわれる「日本三鳴鳥」に数えられています。その一方、ウグイスは警戒心がとても強く、茂みや木陰に潜んでいることが多いため、声は聞こえてもなかなか姿を見せてくれません。このような生態から、ウグイスの英名は「Japanese Bush Warbler(茂みでさえずる日本の鳥)」とつけられています。

 ウグイスは、スズメ目ウグイス科の鳥で、夏場は主に虫を捕食し、冬場は植物の種子なども食べる雑食性です。また、ウグイスの糞は、古くから美肌洗顔料として重宝されています。これは、糞に豊富な酵素が含まれているからです。ウグイスの腸は大変短く、消化能力を高めるため強力な酵素を分泌するのです。酵素はお肌の角質層を柔らかくするので、小皺や肌のくすみを取り除き、美白効果があると言われています。また、酵素には脱色作用もあり、着物の染み抜きなどにも利用されています。


圏央道日の出インターの開通とともに、工場や大型ショッピングモールが進出する日の出町ですが、町のほぼ中央には日の出山に源を発する平井川が流れ、恵まれた自然のなかで多くの野鳥が生息します。町の鳥には、ウグイスが制定されています。


ウグイスの特性

分類
スズメ目ウグイス科
全長
14~16cm程度
特徴
①全身茶褐色。いわゆる「ウグイス色」をしている「メジロ」と誤認されやすい。
②さえずりは「ホーホケキョ!」、地鳴きは「チャッチャッ!」
生息地
全国の森林、農耕地、市街地など (特に笹の密生した藪を好む)
採餌
昆虫や木の実、果実など
ヒバリ

ウグイス独特の前傾姿勢
写真提供:(財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様


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