就職活動はバブル後の就職氷河期でした。契約社員、派遣社員の採用が多くなっている中、どうしても正社員の職に就きたいと思っていました。多種多様な20社ほどの会社を訪問しましたが、決め手は、①インフラ事業なので、地域密着型で地域の家庭生活や企業経営の向上に貢献でき、その成果が身近に実感できるところ。②安定しているので、長く働くことが可能である。③自宅から近く、通勤時間が短く、時間を有効に使える。以上の3点でした。
営業職をサポートする一般事務職となります。窓口業務、電話応対、部署内での受注管理・集計、CAD積算システムを使っての設計見積、文書作成、英文翻訳、あらゆる雑務全般です。少人数でこなすので、なんでも請けるガッツが必要です。
業務で現場に出ることはありませんが、CADなどで設計した家が、お客様が幸せそうに住んでいるのをプライベートで通りがかりで垣間見たり、店舗などは遊びに行った時にきちんと施工され、完成されたのを見ると、そこにわずかながら携わったことでやりがいを感じます。現在、3人の子供がいるので、家族と協力しながらも、なかなか時間的に残業が厳しいことがあります。期限のある仕事で、残業が出来ない時は、早朝出勤して業務をこなしたり、一度お迎えに行って、帰宅してから、家族と交代して会社に戻ることもありました。
入社したころとは違い、業務のほぼすべてをPCで処理します。年々システムも多機能、高次元化しているので、あきらめずに追従して、スキルアップをし、会社のため、そして家で待っている子供のためにも業務を効率化していくのが目標です。私は3回の出産・育児休暇を取得させていただいており、今でも育児の都合上、たくさんの迷惑を上司や同僚にかけていますが、子供の成長とともに育児の負担が軽減されつつあります。今までご迷惑をおかけした分、今後はより一層業務をこなし、会社の事務でわからないことはない「生き字引」になれるように頑張りたいと思います。そして退職の時には、「産休・育休を取得してでも、残ってくれてよかった!」と言っていただけるようになるのが目標です。プライベートでは、今はのんびり語り合う時間もないので、成長した子供たちとヒマラヤやインカ古道をおしゃべりトレッキングするのが夢です。
東京とは言っても、都心とは時間の流れ方も雰囲気も違い、おおらかな人柄の社員が多く、昼休みの食堂はとても和気あいあいしています。産休・育休制度を活用する人も多く、女性社員も年々増え、活躍の場が増えています。
弊社の社訓に「春の一日、野山に立ち、そこに生いたつ草木を見てみよう。たとえ重い土石にさえぎられても、曲りくねっても、上へ伸びずばやまない下萌えの姿がそこにある。」とあります。就職活動は自分と初めてきちんと向き合う時です。迷うことも多く、思ったように成果は出ないし、自信喪失することも多いかと思います。でも、自分が選択したのなら、その時その時の判断は自分に合った最高のものだと信じて、前に進んでください。必ず自分らしい春を迎えられます。そして、自分を育んでくれた社会に貢献できる仕事を選んでください。