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多摩川遊歩記

第17話 牛浜と拝島の「渡し」

 多摩川が福生市内に入ると、土手沿いには自転車歩行者専用道路が通り、「かに坂公園」、「福生柳山公園」と、整備された市民の憩いの場が続きます。

 この辺りは、一年を通してサイクリングやジョギング、散歩を楽しむ人が多く、豊かな緑と水に囲まれた野鳥の生息地でもあります。ここからは、遠く奥多摩の山並みを望むことができます。



牛浜の渡し

 多摩橋の下流には、福生市内で一番大きい「多摩川中央公園」があります。園内には、広場の他に市営グランドや湿生植物園があり、バーベキューやスポーツを楽しむ市民で賑わっています。園内を流れる玉川上水田村分水の脇には、「石濱(牛浜)渡津跡」の石碑が建てられています。「牛浜の渡し」は、かつて五日市街道を行き交う人馬が多摩川を渡る際に利用した渡し舟で、大正14年に多摩橋が開通するまで利用されていました。さらに下流の睦橋をくぐると、アスレチック広場やテニスコート等も整備された「福生南公園」があります。駐車場が完備され、遠方から遊びにくる方も多いそうです。



拝島の渡し

 昭島市に入った多摩川の河川敷は「生態系保持空間」として保護され、国土交通省や大学が中心となり、河川の形状と植生の関係等の自然生態系の研究が行なわれています。保護地域内にあり、貴重な「コゴメヤナギ」が自然生殖する「拝島自然公園」に「拝島の渡し跡」があります。この「渡し」は、かつて日光街道(現国道16号線)を行き交う人馬や定期バスを運び、昭和20年に拝島橋が開通するまで利用されていました。

かに坂公園

かに坂公園 夏には野外ライブも開催される


多摩川中央公園

「石濱(牛浜)渡津跡」の石碑

「第3紀層露岩」という7000年前の地層

拝島橋より多摩川を望む
川底は「第3紀層露岩」という7000年前の地層


拝島の渡し跡

拝島の渡し跡 公園の向こうに拝島橋が見える