ラピスラズリのように鮮やかな瑠璃色の小鳥「コルリ」。以前ご紹介したオオルリは全長約16㎝ですが、コルリは更に2㎝ほど小さなとても愛らしい鳥です。
ヒタキ科のオオルリは木の上の方で囀るという特徴があるので比較的見つけやすいのですが、コルリはツグミ科に属しています。ツグミ科の鳥は木の下の地面に近い所で行動するので観察することが難しく、下草に笹などが生えた落葉樹林に生息しています。綺麗だけれど滅多に姿を見ることが出来ない森の宝石とも言えます。
コルリは雌雄で姿が異なり、鮮やかな瑠璃色の羽を持つのは雄だけです。雌は上面がオリーブ褐色で背中にやや青味がある場合もあります。ピンク色がかった足は長くてしっかりとしており、地上で生活するのに適しています。 鳴き声はコマドリに似ているのですが、「チ・チ・チ…」という前奏の後から「カラカラカラ」と綺麗に鳴きますので、そこに注目(注耳?)すれば聞き分けることができます。
夏鳥として本州中部以北に飛来するコルリは、渡りの途中で稀に市街地でお目にかかれることもあるそうです。そんな幸運に是非とも巡り会いたいものですね。
コルリの特性
青と白のコントラストが鮮やか(雄)
写真提供:日本野鳥の会 岩崎和男様