羽村市内に生息する野鳥は約120種類といわれ、なかでも貴重な保護鳥である「アオバズク(青葉木莵)」。羽村市は、緑の多い調和ある町づくりを進めており、森や林を好む「アオバズク」がそれらを図る尺度となることから、昭和48年12月21日に「市の鳥」として制定されました。
「アオバズク」は、黒褐色の頭と黄色く大きい目が特徴で、体下面は白色に黒褐色の太い縦斑があります。映画『となりのトトロ』で、「トトロ」のモデルになったといわれる「ミミズク」とも同じ仲間ですが、「ミミズク」の頭にある耳のような羽根(羽角)はなく「アオバズク」は丸い頭をしています。体長は約30㎝で、夜間に「ホッホー、ホッホー」とさえずります。
「アオバズク」は、5月頃、東南アジアより日本のほぼ全土に渡来し、広葉樹のある平地や山地の樹洞などに巣を作って繁殖活動を行った後、秋に東南アジア方面へと帰って行きます。青葉が茂る季節に渡って来るフクロウ(ズク)であることから「アオバズク」と名づけられました。夜行性で、主にセミやムカデ、トンボなどの昆虫類や、カエル、小鳥などを捕食しますが、ねずみや害虫を駆除する益鳥としても有名です。
「アオバズク」は、羽村市動物公園で見ることができます。是非ご覧になってみてください。
羽村市動物公園
※カラフトフクロウ・ワシミミズク・カンムリヅルなどの珍鳥も見学できます。
アオバズク
写真提供:(財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様