1.開発の概要
従来、お客様から連絡があると、受付担当者は受付履歴・設置器具
等の情報を調べ、作業担当者の予定を調整し応答していました。この
作業は複合的でお客様へ折り返しご連絡差し上げることも多く、お客
様にとっての利便性という点で満足して頂けるものではありませんで
した。また、ガス器具の修理や取付けを行うフィールドエンジニアに
対し、冬期間で2,000〜2,800件/月の伝票数があり、作業担
当者の予定確認を含む受付→ペーパー伝票作成→伝票の作業担当者へ
の振り分け→現場作業→伝票処理→日報処理の作業工程が発生してい
ました。
これらの作業を一元化し、お客様サービス部門でのCS向上と業務
の効率化を促進するため、受付担当者がお客様情報、受付履歴や作業
担当者の予定を参照しながらお客様と応答し、受付データ作成・作業
管理をする受付システムと、携帯電話を利用して作業担当者が作業報
告、追加受付、お客様情報検索等ができ、後方の伝票処理も省力化す
るリアルタイムの作業管理システムを開発しました。
2.システムの特長
・作業内容をデータ化することで、受付業務フローの全体で共有化やCS向上、効率化に利用できます。
・作業担当者は携帯性に優れたiモード携帯電話を利用し、現場でWEBサーバーから作業内容やお客
様情報を閲覧し、またセンターでは、現場から転送された作業結果データを利用し、リアルタイムで
作業状況を把握と後方事務処理を省力化できます。
・インターネットを利用し需要家情報・作業情報を伝達するため、SSLが利用できるiモード携帯電
話(503iシリーズ)を使用端末に決定しました。現在はFOMAに移行しております。
3.システム構成図